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■ フルシェルコードバンミニ財布、誕生までの道のり。
fuji_snowさんとのコラボで、
「内装外装すべてをシェルコードバン仕様のミニ財布を作ろう」と決まってからは、お互いに様々なミニ財布を持ち寄り、実際に使い心地を確かめながら話し合いを重ねました。
「ここは使いにくいですね」
「この構造はいい感じです」
そんなやりとりを繰り返しながら、fujiさんが求めたのは――
できるだけ小さく、薄く、スマートな財布。
そしてシェルコードバン以外の革は使わない。
■ 談笑の中から生まれるアイディア
革が好きという共通点があるので、「企画会議」といっても、いつのまにか脱線し、ただの革雑談になる事もしばしば。
しかし、その何気ない会話の中から、面白い発想というのは生まれてきます。
fujiさんから
「BOX型小銭入れのフタって、ここがデッドスペースになりますよね。ここにカードが入るようにしたら面白いし、見たことないデザインになると思います。」
そんなアイデアも飛び出し、
ではそれをメインアイコンとしてやっていきましょうという流れに。
まずは、fujiさんの細かな希望をもとに絵型を起こし、サンプルを制作。
実際に数週間使ってもらい、気づいた点を修正していく――。
その地道な繰り返しが、確かな形を生み出していきました。
■ とにかく妥協しないfujiさん
最終的にサンプルは4回も作り直すことに。
驚いたのは、fujiさんの指摘の正確さとレベルの高さです。
それは、本当に革を愛して日常的に使っている人にしか分からない視点でした。
たとえば――
- 「このあたり、使っているうちにシワが寄るのが気になります」
- 「お札が少し引っかかるので、ステッチを数ミリずらしてください」
- 「コバは命なので、この重なる3枚はツライチでお願いします」
- 「カードが見えすぎるとスマートじゃないので、ポケット上部を少し上げてください」
どの指摘も理屈だけでなく、“実際に使う人の感覚”が詰まっていました。
■ そして、ついに完成。
そうして何度も試作と修正を重ね、ようやく完成したフルシェルコードバンミニ財布 です。
ミニ財布といえど内装までシェルコードバン仕様にすると、驚くほど革を使用します。
綺麗に裁断してもシェルコードバンを丸々一枚消費。
だから胴裏(札入れ時に見える部分)は全て何かしらのスタンプが残るように裁断しています。
これだけでもどれだけ贅沢なミニ財布か感じて頂けるのではないでしょうか。
税別67,000円を予定。もうこれほぼ革代です。
細かいディティールは実際に販売ページが出来上がりましたらご覧ください。
12月中旬頃の販売を予定しており、現在生産中でございますのでお楽しみにお待ちください。
次回はブライドルリュックの詳細についてお伝えします。
11月28日公開予定





















