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本格派のメンズにピッタリな革製メガネケースはいかがですか
※こちらの記事は2020年9月に掲載したものを2022年9月版として加筆、再編集しています。
先週の記事は既にご覧いただけましたか?
個人的に好んで愛用しているプエブロレザーについて好きなポイントをまとめてご紹介しました。本日はプエブロレザーを用いたメガネケースについてご紹介するので、まだご覧になっていない方は以下の記事を先にご覧ください。
>Flathority小話その15 最も手軽なエイジングレザー・プエブロを語りたい
本日は先週の記事でメイントピックとなっていたプエブロレザーを用いたメガネケースのご紹介です。丁度先日入荷したばかりでして、今なら全色ラインナップしています。せっかくなのでこの機会に生産背景からご紹介することにしました。
メガネケースは筆者も入社前から愛用し、このアイテムをきっかけにFlathorityを運営する㈱猪瀬に入社したと言っても過言ではありません。そんな消費者としても生産者としても愛用してきたメガネケースを深掘りします。
本日のメインアイテム
早速ですが、本日ご紹介するメガネケースがこちらです。
Land Glasses Case (FP-507) ¥13,530(税込)
メガネユーザーにとっては必須アイテムともいえるメガネケース。メガネを保護して保管や持ち歩く際に使用します。
メガネケースって基本的にはメガネを購入する際に付属しますよね。なので、わざわざメガネケースを個別で購入する機会は少ないのではないでしょうか。
しかし、毎日持ち歩くこともあるメガネケースですから触れる機会も多いアイテムです。コストをかけづらいアイテムではありますが、実は目にすることも多いメガネケースですからこだわってみるのも大変おすすめです。
本日はFlathorityのメガネケースについて、実際に製作している職人へインタビューを行いました。製作時の難しさや工夫している点について語ってくれたので紹介します。
既にFlathorityメガネケースをお持ちの方は愛着を深めるきっかけになったり、まだ持たれていない方へは購入やプレゼントの参考になれば幸いです。
それでは、いきましょう。
メガネケースの仕様【オールレザーの高級感は抜群】
早速ですが、写真にて仕様をご確認ください。
大ぶりなメガネもきちんと収納できるように設計しました。例えば、レイバンのウェリントン型サングラスも収納可能なサイズ感です。その分、一般的なメガネケースよりは一回り大きい外観となっています。
外装にはイタリア産タンニンなめし革であるプエブロレザーを採用。プエブロレザーは短期間で美しいエイジングを楽しむことができます。(プエブロ解説の記事はこちら)
また、油分が多く含まれているため、基本的にはメンテナンスフリー。私のメガネケースも4年使っていますが、一度もオイルメンテナンスを行っておりません。
さて、改めて実物を見ていきましょう。
革の塊感がある外観で、これだけでも革好きの方には刺さるのではないでしょうか。
フラップを開けると内装革にロゴが箔押しされています。内側にひっそりと押されているあたりがなんともFlathorityらしい。派手さこそありませんが、どなたにも使いやすいシンプルなデザインとなっています。
内側にはメガネのブリッジ部分が掛けられる突起がございます。この突起により、メガネを安定して置くことがでます。それだけでなく、外から圧力がかかった時もこの突起が支えるため、衝撃からメガネを守る役目を果たします。
また、手前にあるコバ(革の断面)をご覧ください。何度も染色と磨き、削りをかけたことによって、重なり合った断面が元から1つであったかのような状態に仕上げました。鈍く光る様こそ時間をかけた証でもあります。
仕様は以上となります。プエブロレザーの唯一無二な質感がたまりません!
新品時は和紙のような質感のプエブロレザーですが、この特徴ゆえに職人を困らせることもしばしば。次の項では、メガネケースを製作する際に職人が特に気を使っているポイントについて紹介します。
製作時に職人が特に気を付けていること
職人へインタビューしたので、なるべく会話したそのまま対話形式でご紹介します。
筆者「メガネケース製作時に気を付けているポイントを教えてください」
職人「『ふくらみ』には特に気をつけているよ」
筆者「ふくらみですか?意識せずに作ると潰れてしまうんですか?」
職人「そうだね。厚みのある革を曲げているから、糊が付きづらいんだ。糊が効かないと、ついつい革を押さえつけて縫いたくなる。だけど、思い切り押さえつけてしまうと、革は潰れた形で癖ついてしまうんだ。メガネケースの本質はメガネを収納することだよね。潰れたケースでは収納しづらくなってしまうからふくらみが大事だと思っている。使いやすさを求めた結果、革を過度に押さえつけず縫うようになったんだよ」
筆者「使いやすさを考え抜いた結果が「ふくらみ」を付けることだったんですね。他にも意識されていることはありますか?」
職人「細かいことでもいいかな?」
筆者「構いません。笑」
職人「プエブロレザーを経年変化させないことは注意してるんだ。プエブロは触れば触るだけ艶が出てしまう。油分が多いからミシンのあたり(縫うときの跡)も出やすい。だから、接触をなるべく避けたり、あたりが付かないようにしているよ」
筆者「確かに買ったものがすでにエイジングされていたら嫌ですね」
職人「そうだね。やはり、変化はお客さんの下で楽しんでほしいよ」
メガネケースを作る上での難しさを感じていただけましたか?
ただ縫うだけでは独特な形状は出来ないと分かりました。私自身もこのメガネケースを持っているので、インタビューを通じてよりメガネケースに対して愛が深まりました!
メガネケースご検討の際はここに注意しよう
ここまでは製作時に職人が製作時にどこに注意しているのか見てきました。続いては職人目線せはなく、ユーザー目線で2年間メガネケースを愛用している私から、注意点をご紹介します。
ざっと注意点をご紹介します。
- ・ケースはやや大きめである
・和紙のような質感は長続きしない
・水濡れ厳禁。眼鏡が濡れたまま収納しない
ケースはやや大きめである
ケース本体は少し大きめな設計です。どんな眼鏡でも収納できるようにしている。かつ、堅牢な形状から大きくなっています。小さいバッグのなかでは主張しすぎる場合がありますので、ご注意ください。
和紙のような質感は長続きしない
プエブロレザーの性質上、和紙のような質感は長続きしません。
摩擦がかかるほど起毛していた表面が寝ていきます。加えて、内部から油分もじんわりと現れて、比較的短期間でエイジングされます。
和紙のような質感を気に入って購入される場合は、少しずつ質感が変化していくことを予めご注意ください。
水濡れ厳禁。眼鏡を濡れたまま収納しない
これは革製品全般にいえることですが、水濡れ厳禁となります。シミとなる可能性がありますので、濡れた眼鏡をそのまましまわないでください。私はお風呂でも眼鏡をかけるので、ついつい濡れたままメガネケースに入れそうになります。笑
皆様はくれぐれもご注意ください。
注意点はお分かりいただけましたか?
続いてはメガネケースのこだわりを見ていきましょう。
こだわりは「コバ」にあり
色々とこだわりがある中で、職人が最も時間をかけてこだわっている箇所がコバ。FlathorityのLANDシリーズは、全てのアイテムが染料を用いてコバを徹底的に磨いています。製作時の様子は以下の動画をご覧ください。
コバはかけた時間に比例して美しさを増していきます。裏を返せばいくらでも時間をかけることが出来るということ。追及すると終わりがありません。
そこで、Flathorityのメガネケースも磨きに最も時間を費やしています。
職人が納得するまでひたすらこすって、削っての繰り返し。そのため、貼り合わせているにもかかわらず、一体感のあるコバに仕上けていきます。
コバは磨くことで、美観以外にもメリットがあります。それは劣化しづらくなること。革という素材は、繊維が折り重なって形成されています。コバの処理があまいと、革を構成する繊維がほつれてボロボロと崩れてしまうのです。コバを磨くことで断面が締まり、崩れ防止に一役買っています。
本物をお求めの方やプレゼントに!
本日はフルレザーで作られたメガネケースを紹介しました。
圧倒的な革の質感と職人技が光るアイテムとなっています。Flathorityのメガネケースはメガネユーザーにとって最高のアイテムとなりますので、ぜひチェックしてみてください!
Land Glasses Case (FP-507) ¥13,530(税込)
同素材でお財布もオススメ!
Land Long Round Zip (FP-515) ¥31,900(税込)
では、また!