BLOG
ファクトリーブランドとは?【メンズ革財布・鞄のファクトリーがメリット・デメリットを解説します】
皆様はファクトリーブランドという言葉をご存知でしょうか?
この記事をご覧の方は知っている方も多いかと思います。なぜなら、我々Flathorityがファクトリーブランドだからです。
Flathorityは㈱猪瀬が独自に運営するレザーブランドで、国内外様々なレザーを用いて革製品を生み出しています。半世紀以上もの間、メンズバッグを作り続けてきたノウハウをつぎ込んだアイテムは多くのお客様に支持をいただいてきました。
現在、Flathorityのように製造を担う工場自身が運営するブランドは「ファクトリーブランド」という名称で呼ばれています。
「物を作るのがブランドじゃないの?通常のブランドとファクトリーブランドの違いって何?」と思われる方もいるかもしれません。
そう!ファクトリーブランドは通常のブランドとは異なる部分があります。どこが違うのか気になりませんか?
そこで、今回は自身もファクトリーブランドであるFlathorityが、「ファクトリーブランド」について解説します。
自分たちが所属するカテゴリーですから手放しで良い所だけをお伝えしたいのですが、正直ファクトリーブランドにはデメリットもございます。良くない所も合わせて赤裸々にお伝えするので、最後までご覧ください。
ファクトリーブランドとは?
まずはファクトリーブランドとは何かご紹介します。
ファクトリーブランドとは、工場(ファクトリー)が独自に運営するブランドのこと。
・・・これだけでは何か分かりませんよね。汗
ファクトリーブランドを理解するにはそもそも物がどのように作られてお客様の元へ届くのか理解する必要があります。まずは物作りの流れを見ていきましょう。
そもそも商品がお客様へ届く流れ
大前提として、多くのアパレルブランドは自社で製造を行っていません。ブランド側は商品の企画、販促を担当していることが多く、それ以外の業務を社外の企業へ委託しています。
ざっくりとした流れは以下の通りです。
アパレルブランド | → | 工場 | → | 小売店 |
商品、デザインを考える | 実際の商品を作る | 商品を販売する |
つまり、ブランドは商品を企画する企業であって、実際に物を作っているのは別の企業(工場)という構造になっています。
例えば、アパレルブランドが「○○形のバッグを××素材で5万円で売りたい」と企画をして、工場が実際に縫製など実物を作る。それを小売店が5万円で売るといった具合ですね。
以上がこれまで基本となっていた物作りの流れになります。
※現在は上記と異なった業態も存在します。SPAと呼ばれる小売店が企画、製造、販売すべてを手掛ける業態や、ネット販売が一般化したことによりアパレルブランド自身が販売を行う手法など。
以上からも分かるかと思いますが、これまで商品が生まれてお客様に届くまでに大きく3つのブロックに分かれていました。商品を「考える人」「作る人」「売る人」という内訳ですね。
さて、前提となる流れが分かったところで、ファクトリーブランドの工程を見てみましょう。
ファクトリーブランドは商品を考え、作るを一貫して行う
前半で「ファクトリーブランドとは、工場(ファクトリー)が独自に運営するブランドのこと」とお伝えしましたが、前提を知ることでどのようなものか見えてきませんか?
ファクトリーブランドとは、これまで「作ること」だけを行っていた工場が独自に商品企画も行う業態を指します。
Flathorityの場合はネット販売も直接行っているため企画、製造、販売を全て行っているとも言えますね。1つの商品をお客様へ届けるのに3つの企業を介してきたのがこれまで。ファクトリーブランドは1つの商品を1つの会社(工場)でお客様まで届けることができるんです。
ファクトリーブランドの説明は以上です。
ここまでの内容が分かると、感の良い方は「どのようなものか分かったけれど、ファクトリーブランドのメリットって何?」と思われたのではないでしょうか?
ここからはファクトリーのメリット・デメリットについて確認しましょう!
ファクトリーブランドのメリット・デメリット【マイナス面もあります】
早速ですが、メリット・デメリットを書き出してみました。一覧をご覧ください。
- ■デメリット
・ブランド力は大手に劣る
・購入できる店舗が少ない
・デザイン性に欠けることがある
・生産数が少ないことも多々ある
- ■メリット
・中間コストがかからないため安価に販売している
・製造を委託されているブランドと同等以上の品質である
以上が一覧です。
一つずつ深堀りしていきましょう。
デメリット
ブランド力は大手に劣る
皆様はファクトリーブランドと聞いていくつブランド名を挙げられますか?
おそらく片手で数えられるくらいではありませんか?
工場は元々作ることに特化した企業です。そのため販促のノウハウに乏しいことが多く、世間の認知度は低い傾向にあります。ブランド思考の強い方にはおすすめ出来ません。
購入できる店舗が少ない
知名度が低いこともあって取り扱う小売店も少ない傾向にあります。しかし、現在はネットが普及しているため、ECサイトでのご注文で全国どこでもお届け可能です。ただし、実店舗で現物を見られる機会が少ないのは間違いありませんね。
Flathorityも直営の実店舗はございません。代わりとして、定期的に全国でポップアップを開催しています。
お近くでポップアップが開かれた際はお立ち寄りいただければ幸いです。
デザイン性に欠ける場合がある
これは多くのファクトリーブランドで指摘されています。工場発のブランドですからデザイナーを雇っていない企業がほとんどです。そのため、ラグジュアリーブランドのようなデザイン性に富んだ製品は少ない傾向にあります。
一方で、質実剛健かつ普遍的な形状を得意としていることが多く、昔ながらの定番品を求める方にはおすすめと言えそうです。
生産数が少ないことも多々ある
ファクトリーブランドの多くはオリジナルブランドを展開する一方で、アパレルブランドからの委託製造を続けています。委託製造が多忙になるとオリジナルブランドへ人員を割けなくなるため、必然的に生産数も減ることも。
欲しくても長らく在庫切れで手に入らないという場合がございます。
デメリットは以上です。デメリット割と多いですよね。では、メリットはどのような点にあるのでしょうか?
デメリットを上回るほどのメリットは確かにあります。内容を見てみましょう!
メリット
中間コストがかからないため安価に販売している
ファクトリーブランド最大の魅力は安価という点ではないでしょうか。
これまでの商品を作る流れは商品を「考える人」「作る人」「売る人」がいるとお伝えしましたが、ファクトリーブランドの場合は、工場が考えると作るを一手に担います。Flathorityの場合はECサイトで販売することによって「売る」まで手掛けていますよね。
こうすることによって中間コストを削減して、最安級の価格で販売を実現しています。
例えば、Flathorityのシェルコードバンを用いたラウンドウォレットは、大判のホーウィン社製シェルコードバンを惜しみなく使用しているにも関わらず¥52,800(税込)で販売しています。これは市場平均から見ても手に取りやすい価格です。
ただ、安いだけでは「欲しい!!」とはなりませんよね。もちろん、安いだけでは終わりません。続いてのメリットを見てみましょう。
製造を委託されているブランドと同等以上の品質である
ファクトリーブランド続いてのメリットは高品質です。
簡単に言ってしまいますと「作っているところは有名ブランドと同じ」でしょうか。
作りの品質は委託をしてきた様々なブランドと同等です。
更に販売価格の制限を受けないため、品質特化な物作りも可能となっています。同じ工場で生み出されるのだから品質が同等な点は納得です。
一方、場合によっては、品質が同等以上の可能性もあるというのは意外かもしれませんね!
手軽に高品質を求める方にはファクトリーブランドがおすすめ
ファクトリーブランドがそもそもどのようなものなのか。工場発のブランドならではのメリット・デメリットは分かりましたか?
最後にファクトリーブランドを選ぶコツだけご紹介させてください。
ファクトリーブランドを選ぶ際は「このブランドの得意分野は何か」をよく考えましょう。
ファクトリーブランドの多くは○○の専門工場であることが大半です。Flathorityの場合はメンズ革製品の専門工場でしょうか。
なので何でもかんでも得意なわけではなく、それぞれのファクトリーに得意分野があります。そのファクトリーブランドの旨味はどこなのか見定めると良い買い物ができますよ!
ファクトリーブランドは高品質、手が届きやすい価格が魅力ですから、革製品だけでなく洋服など様々なファクトリーブランドを探してみるのもおすすめですよ。
手軽に高品質を求めている方はぜひチェックしてみてください。
ファクトリーブランドFlathorityのおすすめアイテム
FF Multi Pouch (FF-211) ¥8,580(税込)
Shell Cordovan Round Wallet (FS-709) ¥52,800(税込)
Shell Cordovan Round Coin (FS-711) ¥26,400(税込)
FlaBonheu Tote (FB-103s) ¥50,600(税込)