BLOG
Flathority小話その16 革好きさんとインテリア好きさんは似ている
根っこの部分は同じ。
革製品が好きな方と家具や雑貨が好きな方って多くの共通点があると思いませんか?
実際に、私自身が革好き&インテリア好きな1人でもあります。
今は革だけ好きでインテリアに興味がない方もきっとインテリアを好きになれる素質があるはず。笑
以上の内容を2/12のワクチン接種で寝込んでいるうちに、うつらうつらと考えていました。
本日はタイトルにある「革好きさんとインテリア好きさんは似ている」と思った話をコラム的にしていきます。
インテリアに興味がない方には関係ない話に思えるかもしれません。
ただ、他の趣味と比較することで自身の特徴も見えてくるものです。
比べることは自身との対話でもあります。
さて、段々と革好きさんとインテリア好きさんの共通点が気になってきたところで、本題に入っていきましょう!
今回はいつもの革の知識やFlathorityアイテム紹介と異なる内容ですので、気軽な気持ちでご覧いただければ幸いです。
後半では、私が革製品に負けないくらい愛でているインテリアにおける偏愛品までご紹介します。
それでは、いきましょう!
革好きさんとインテリア好きさんの共通点
早速ですが、革好きさんとインテリア好きさんの共通点はどこにあるでしょうか。
共通点を知るには己の特徴を知る必要があります。そもそも皆様は革製品のどんなところを好きになりましたか?
私の場合はザックリと以下の点が革製品の好きなポイントです。
- ・匂いが良い
・美しい造形美
・縫製や革質に職人の技術力を感じられる
・自分だけの変化(エイジング)を見せてくれる
美しい縫製や磨きのかかったコバを見ると気分が上がるのは皆様だけではありません。
私も同じです。笑
職人の技術力を感じられる造形美や革の質感は、物の裏側にある作り手の想いまで伝わってきますよね。
さて、革好きさんの特徴に偏見が多い気もしますが、続いて、革好きさんとインテリア好きさんの共通点をみていきましょう。
今回は5つの共通する特徴を見つけることができました。
それがこちらです。
- ■革好きさんとインテリア好きさんの共通点
1.職人の技が光る造形
2・素材の質に興味がある
3.家具もエイジングする
4.物の成立ちに歴史が詰まっている
5.革製品も家具もコーディネートの一部
それぞれについて語らせてください。
1.職人の技が光る造形
「物を買うことができるのはお金を持っているからではなく、作ってくれた方がいるから」
全く同じ言葉ではありませんが、私の胸に強く残る言葉です。
これは株式会社植松電機の社長である植松努さんがTED talk内で話されていたものになります。
革製品と同様に世の中のあらゆる物には作ってくれた方がいて、家具も職人と呼ばれる方々によって支えられてきました。
手肌に馴染む木材の削り出しや、60キロ以上ある人が毎日座っても壊れない椅子作り。
これは職人の技術力があってこそ成し得ることです。
良い家具に触れる感動は、良い財布や鞄に触れる感動に似ているのだと思います。
手縫いでしか作れない馬蹄コインケースを手にすると、作ってくれた職人とその技術に惚れ惚れするように、美しい家具に触れると作り手へ想いを馳せてしまうのです。
2.素材の質に興味がある
革製品の中核を担う存在がレザーそのものではないでしょうか。
代表的な牛革やオーストリッチなどのエキゾチックレザー、馬の臀部から作られるコードバンまで様々なバリエーションがあります。
例えば、牛革ひとつとっても製造するタンナーによって表情を一変させ、私たちを飽きさせません。
インテリアにも同じことがいえます。
木材にしても、木の種類によって色味や用途が変わってきます。加えて、レザーと同じ天然素材である木材は、1つとして同じ木目は存在しません。
また、他の天然素材だけでも大理石や植物などが使用されています。
さらに、人口物の金属やガラスも含めると多様な素材使いや品質のバリエーションが考えられますね。
素材への興味が高い革好きな皆様。「確かにインテリア好きさんと似てるな」と思えてきましたか?
あと3つ続きますよ!
3.家具もエイジングする
革の醍醐味といえばエイジングを挙げる方も多いのではないでしょうか。
実は家具もエイジングします。
Flathorityの工場にある無垢の木材でできた柱は奥の日除けが反射するほど変化しました。これ塗装ではありませんよ!
ここまで変化するのに一体何年かかったのでしょう。
革のエイジングも楽しいですが、毎日座るダイニングチェアやテーブルがエイジングする様もきっと心に響く体験だと思います。
4.物の成立ちに歴史が詰まっている
個人的に革好きさんがインテリアも好きになれるだろうと感じる一番の共通点がこちらになります。
家具の歴史ってすごく面白いんです!
好きなことに関係する情報って些細なことでも知りたくなりませんか?
私は好きなことって何でも調べてしまいます。笑
実際、2年以上も革のことを発信するほどの革好きでして、革の種類や製造会社(タンナー)、あらゆるブランドまで調べてきました。
革好きさんは私と同じようにタンナーのことまで調べてしまう方も多いのではないでしょうか。
そして、家具もレザーに負けないくらい様々な歴史が絡み合っています。
現在人気な家具が半世紀以上前に生み出されていたり、椅子のデザインを500脚以上行ったデザイナーがいたりと、とにかく情報が多く面白いです。
物の成立ちやバックボーンを大切にされる方が多いのは、革好きさんとインテリア好きさん同じだと思います。
5.革製品も家具もコーディネートの一部
最後の共通点は革製品も家具も全体との調和が大切という点です。
職人技が光る高品質なアイテムはそれひとつで完成された魅力があります。
しかし、レザーバッグもダイニングチェアもアイテム単体で使われるものではありませんよね。
レザーバッグであればコートやパンツとのコーディネートによって魅力がより際立ちます。
ダイニングチェアであれば高さの合わないテーブルと併せると座り心地を大きく損ねることもしばしば。
また、居心地の良い空間作りには部屋の統一感や余白も大切です。
革製品も家具もアイテム単体の魅力を持ちながら、あくまでもコーディネートの一部ということがお分かりいただけましたか?
身にまとう洋服と、部屋全体という規模感の違いはありますが、全体でバランスを取ることが重要という点では革製品も家具も同じ属性を持っているといえますね。
筆者のインテリア偏愛品【CH88T】
「革好きさんとインテリア好きさんは似ている」と思った話はいかがでしたか?
少しでも共感していただければ幸いです。
最後に筆者の個人的な偏愛品をご紹介して本日の記事を終えたいと思います。
記事の途中で「椅子のデザインを500脚以上行ったデザイナーがいた」とご紹介しましたが、こちらもそのデザイナーがデザインしたダイニングチェアです。
デザイナーの名前はハンス・J・ウェグナー、北欧デザインの巨匠と言われています。
CH88Tダイニングチェアはウェグナーが1955年にデザインした椅子です。
木材とスチールの異素材ミックスとなっており、有機的な曲線が大変美しい造形となっています。
背中を預ける木材は「曲げ木」と呼ばれる木を蒸して柔らかくした後、曲げる技術が使われました。
ちなみに、こちらの椅子がデザインされた1955年では曲げ木の技術が発展途上であり、CH88は博覧会用のプロトタイプのみ造られたそうです。
まだ、量産するだけの技術力が当時はなかったとのこと。
それからCH88は約60年の時を超えて2014年に復刻され、ついに量産されることになりました。
筆者が所有しているCH88Tは以上の歴史を辿って、私の家にやってきたのです。
こうして歴史を辿ると、なんだかロマンを感じませんか?
もちろん、アイテムとしてのクオリティも素晴らしいです。
ミニマルなのにエレガントさもあり、木材のカーブは肘置きにもなり機能性も有しています。
サイドテーブル的に小物を置いても様になる。
天然素材の唯一無二感、職人技を感じられる造形、裏側にある物語まで革製品に通じる部分があると思いませんか?
私自身、革製品と家具に惹かれているポイントは非常に似ていると感じています。
魅力が似ているからそこ、革好きさんとインテリア好きさんは似ているなと思ったわけです。
取り留めのない話になってしまいましたが、Flathorityスタッフの考えていることやインスパイアの元が少しでも伝われば幸いです。
本日は以上です。では、また!
写真で登場したアイテム
Shell Cordovan BATEI Coin Cases (FS-708) ¥33,000(税込)
LEZALI Bridle Long Wallet (SB-501) ¥35,200(税込)
Land Glasses Case (FP-507) ¥13,530(税込)
FlaBonheu Porch (FB-104s) ¥30,800(税込)