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レザーリュックの魅力を語らせてください【コーカサスリュック編】

先日のブログではレザーリュックについて、リュック大好きな私の想いを語らせていただきました。早速反響があり、ブログの最後に紹介した1点限定オーストリッチ(ダチョウ)革を使用したコーカサスリュックは、あっという間にお客様の元へ旅立っていきました。

 

また、通常ラインのキップレザーを使用したコーカサスリュックも好評をいただいております。レザーリュック大好きな私としては、同士が増えて大変うれしく思います!

更なるレザーリュック好きな同士獲得のため、前回に続いてFlathorityのレザーリュックについて語って参ります。

 


 

Flathorityのリュックラインナップは主に2型

Flathorityでは系統が全く異なる2つのリュックをラインナップしています。それが2WAYブリーフケースとコーカサスリュックです。

2WAYブリーフケースはリュックとしても使える2WAY仕様。以前こちらのブログで細部まで語らせていただきました。

まだご覧になっていない方は、ぜひ覗いてみてください。

 

コーカサスリュックは革違いで2型、それぞれ大・小と合計4型ラインナップ。本ブログではキップレザーを使用したコーカサスリュックLに注目して解説していこうと思います。

その他レザーリュックが気になる方はこちらをご覧ください。

 


 

コーカサスリュックについて【個性的なメンズカジュアルバッグ】


Caucasus Ruck L (FF-204)

早速ですが、仕様は以下の通り。

 

品名:Cauvasus Ruck L(FF-204)
価格:¥74,800
寸法:横幅310mm×高さ530mm×マチ150mm
重量:900g
素材:キップレザー
内装:ナイロン

※寸法、重量については多少の個体差がございます。

 

A4サイズもらくらく入るサイズ感ながら、本体重量が1kg以下という絶妙なバランスを目指しました。
独特な丸みのあるシルエットや様々なこだわりについて見ていきましょう。

 


 

キメの細かいキップレザーを使用

本製品では、しなやかさとキメの細かさが特徴のキップレザーを使用しました。

キップレザーは生後6ヶ月~2年の子牛から鞣された革のこと。牛革は鞣される牛の年齢によって名称が変化していきます。

この辺りは出世魚(ブリなど)をイメージしてもらえれば分かりやすいでしょうか。出世魚と牛革で大きく異なるのは、高級品の扱い方にあります。出世魚は年齢が増すごとに高級品とされますが、牛革はより若い方が高級品とされています。

 

キップレザーはカーフレザーに次いで上質とされる革。単純な格付けこそ2番手ですが、キップレザーならではの特徴を生かしたメリットもございます。その特徴とは、キメの細かさに加えてコシがあること。

キップレザーはカーフレザーと比べて、キメの細かさは一歩劣る分、より革に厚みがあります。これにより、成牛よりもキメは細かく、かつ適度なコシも持ち合わせるといった特徴が現れるのです。

 

カジュアルながら高級感もあり、様々なシーンに対応可能なリュックを作りたい。でも、長期使用時に型崩れはなるべく避けたい。以上を加味した結果、キップレザーこそ、より鞄に向いていると判断し、弊社ではコーカサスリュックに採用しています。

 


 

製作時の苦労

ただこの革、上質ゆえに作り手としてはじゃじゃ馬と感じる一面もございます。(この革×この鞄の形状ゆえと表現した方が正しいかもしれません)

 

オイルを多分に含んだキップレザーは成牛の革と比べて、とにかく柔らかい。加えて、ロットごとに微妙な違い(厚みや硬さ)があるため、作業をマニュアル化できません。そんな革を独特な丸みを持ったコーカサスリュックに加工するのは至難の業です。

現在はベテランの職人がコーカサスリュックの製作を担当しています。

いとも簡単そうに作るものだから、技術継承も兼ねて若手の職人にサンプルを依頼してみたことがあります。すると、最大の特徴である丸みをうまく表現することができませんでした。改めて、誰でも作れるものではないなと再認識。現在は製作できる職人が本当に限られていて、大量生産ができないリュックとなっています。

 

YouTubeではこだわりを分かりやすくまとめています。

 


こだわりのギミック

ここからは製品の機能に注目してご紹介します。

 

 肩への負担を軽減するショルダーベルト

 

「うわ~めっちゃ軽いな」

 

この言葉、私が初めてコーカサスリュックを背負ったときに思ったことなんです。笑

もちろん、本体重量900gという、革鞄の中でも元々軽い方に分類される基礎スペックも軽いと思った理由の一つ。しかし、本体重量だけではない軽さを感じたんですよね。

 

その理由はショルダーベルトにありました。幅が広く湾曲したデザインが目を引くこちら。

肩への接地面が通常のリュックと比べて、広くなるよう設計されています。これが良い塩梅で圧力を分散してくれます。このベルトの恩恵もあり、「うわ~めっちゃ軽いな」という感想になりました。これは背負ってみないとなかなか伝わらないかと思います。ぜひイベントなどで背負って確かめてみてください!

 

 

背面はメッシュを採用、ポケットもございます

背面にはメッシュを採用。これにより、レザーリュック最大のデメリットである「蒸れ」を軽減しました。

 

正直に申しあげると、いくらメッシュとはいえ、30度超えの環境下では蒸れます。暑いです。笑

晩夏からのご使用がおすすめです!

 

また、小物等をしまう背面ポケットが1つございます。背負ったときには背中と接するので防犯対策としても有効です。海外旅行などの際には、貴重品を入れるにはもってこいですよ。実はこの背面ポケット、お客様のご要望により改良して搭載されたもの。これからも皆様のアイデアをお待ちしております。

※ちなみにSサイズの展開が決定したのもお客様からのご要望がきっかけでした。

 

 内装の生地は明るく視認性が◎

内容には明るい色味のナイロンを配しています。これは個人的な感想なのですが、リュックって収納物が底に溜まって(一塊になってしまう)しまいませんか?

内装が黒などの暗い色味だと視認性が極端に下がってしまいます。Flathorityのコーカサスリュックは白に近いグレー色。とにかく使い勝手を追及した結果、現在のナイロンを採用しているのです。

 

https://alt81.com/より引用

本製品についてはAlt81のサイトでも取り上げていただきました。弊社社長猪瀬とAlt81との対談形式で記事を掲載いただいています。非常に濃い内容となっていますので、気になる方はこちらをご覧ください。

 


 

実際の経年変化

ここからは弊社スタッフが実際に使用したコーカサスリュックLをご覧ください。

 

使用の状況は以下の通りです。

購入:2016年(4年使用)
環境:通勤にて毎日使う(雨の日も使っています)
手入れ:かさつきが気になった時にオイルメンテナンスをしていました

※現在販売中のものと一部仕様が異なります。

 

では、写真がこちらになります。

いかがでしょうか。

今回はイメージがつきやすいよう背負って撮ってみました。新品と比べるとかなり柔らかくクッタリしています。

自立こそしませんが、革の凄みは増したように思います。

 

ぜひ参考にしてみてください!

気になった方は以下の商品ページをご覧ください。


Caucasus Ruck L (FF-204)

 

では、また!

2020.08.28 | 商品
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