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Flathority小話その5【珍しい革とOEM業務を少しご紹介】
いつも通り出社したら見慣れない革が目に留まりました。ファクトリーブランド「Flathority」では扱っていないとある革があったのです。
Flathorityを運営する㈱猪瀬の中核事業はOEM。OEMの生産ではお取引先様から委託いただき革製品の製造を行っているため、社内にはFlathorityでは扱っていない様々な革が保管されています。
私が目にした革もそんなOEMに使われる革でした。面白い革だったので、ぜひ皆様にシェアしていこうと思います。ついでに㈱猪瀬のとある一日も見ていきましょう!
なかなか見られない珍しい革
私が目にした面白い革。それはエレファントレザーです。
象の革は物凄い迫力がありますね!
丁度裁断をしているところにお邪魔することに。
裁断職人の近くをちょろちょろして撮影させてもらいました。
エレファントレザーは特に希少性が高い革になります。通常、牛革は食肉の副産物として作られるため、一定の流通が確保されています。
一方、象は食用とされることほとんどなく、捕獲狩猟を禁じられているため希少になるんですね。また、違法な乱獲を防ぐため「ワシントン条約」により輸出入も厳しく管理されています。
地上最強生物と言われるだけあり、硬くざらっとした質感。
通常の牛革と異なり、水や曲げ、傷にもとても強いんですよ。
エレファントレザーいかがでしたか?
㈱猪瀬にはこのようの面白い革がたくさん出入りしています。様々な革の中で気に入った革があればFlathorityでも登場するかもしれません。ぜひご期待ください!
㈱猪瀬の日常
せっかくなので、通常業務をもう少し見ていきましょうか。
裁断職人の元を後にして、縫製などをしている職人の所へ移動しました。丁度ミシンを踏んでいたので撮影タイム開始!
手元を見ると、発売間近となっているペンケースの引手(ファスナーの持ち手部分)を縫っていました。
ペンケースの詳細については以前ブログにまとめてありますので、以下をご覧ください。
この引手には、肉盛りと呼ばれる革の内部に芯を入れて膨らみをもたせる技法が用いられています。肉盛りをしていることで立体的になっていて、高級感は抜群です。
でも、とっても縫いにくそう・・・
ただでさえ小さい引手が立体的になっているものですから、集中力が必要となります。
全集中、一針入魂で作業していました。
全力を尽くしたペンケースは素晴らしい仕上がりです。
専用ページの作成など準備を進めていますので、リリースまでもうしばらくお待ちください。
2021年2月追記
上記で紹介したペンケースがリリースされています。
特集記事に商品ページへのリンクがありますので、特集記事をぜひご一読ください。
大人が楽しめる革製ペンケースついにリリースしました【2種のコードバンとプエブロレザーをラインナップ】
最後に
本日は㈱猪瀬の日常をご紹介しました。
メーカーらしく、OEMとオリジナルの生産が同時に進行していることがお分かりいただけましたか?
工場の活気や雰囲気を少しでも楽しんでいただければ幸いです。
㈱猪瀬では、日々の業務を通じて様々な革を目にすることができるので、その知見をオリジナルにも生かして参ります。
また、面白い革があったら紹介しますね!
では、また!