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レザーのウェブマガジン【TIME & EFFORT】に弊社会長のインタビューが掲載されました~その2~
日本皮革産業連合会が運営するウェブメディアであるTIME & EFFROT-タイムアンドエフォート-による弊社会長のインタビュー第2弾が掲載されています。
第1弾をご覧になっていない方は、先にこちらをご覧ください。
本日は、掲載されているインタビューの中から、弊社会長のコメントを引用して、私の個人的な感想をお伝え致します。私的な内容が多くなるので、気軽に読み進めていただければ幸いです。
それでは、いきましょう!
物には作り手の精神が乗っかる
まずは弊社会長のコメントをご覧ください。
会長「ものづくりには、作り手の精神が反映され、気持ちが宿る製品には感動があるものなのです。」
物に作り手の精神が宿るなんてことは本当にあるのでしょうか?
これについては、私も「ある」と断言できます。職人の方々と話しをするなかで、気持ちが前向きなときは良いアイデアが出ている様子を肌で感じてきました。
プライベートも含めて心身が安定していると、自然と良いアイデアが生まれ、実行する気力も湧いているように感じます。皆様もよく寝られた翌日や不安が解消されたときは、根拠のない万能感が溢れることがありませんか?
職人も皆様と同じです。人間である以上、心身の安定がものづくりに反映するのは当たり前なのかもしれません。もちろん、品質に差が出ないよう、安心できる環境作りと、日々技術を高めているのでご安心くださいね!
鞄業界の問題点「次世代への継承」
続いて、弊社会長が感じている危機感についてご紹介します。
会長「かばん作りをやってみたい、と思える優秀な人材を育てていかないと、この業界の存在が危ぶまれてしまいます。そういった危機感はとてもありますね。」
私が就職活動をしていた2016年頃でさえ、友人の中には職人や物作りを目指している者はいませんでした。人気職種はホワイトカラー系のITや事務といったものばかりで、ブルーカラー系の職種は人気を潜めているようですね。
事実、鞄業界の労働者は高齢化しており、若い世代が少ないという現状にあります。私が良くしていただいている職人も60代以上がメインの層となっており、40代でも若手に数えられるほどです。
この状態が続けば、いずれ先細りしていき、次代の担い手はいなくなってしまいます。そうならないために、弊社会長は皮革産業の大規模産地である東京に、鞄作りを学ぶことができる環境を構築したいと考えているようです。
Flathorityとしても、お客様に喜んでいただいている間は、技術継承が円滑に進むよう努めたいですね!
職人にも得意分野がある
最後に、物作りの裏側に触れるようなコメントがあったので紹介します。
会長「私たちも彼ら(職人)の強みを把握し、誰に何をどう発注すれば最大限の力を発揮してもらえるかを常に考えています。」
これまでの実績について質問をされた際の回答がこちらになります。実は、職人にも得手不得手があり、コメントの通り、その職人に合った対応を行っているんです。
例えば、小ロットが得意な職人や、大口の注文が得意な職人がいます。他にも、コバ磨きが得意な職人や、サンプル製作を得意とする職人など、強み1つとっても様々です。
その中で「この型ならAさんが得意そうだ。Bさんは丁寧に作業されるから納期に余裕を持たせよう。」などと強みを活かした段取りを行っています。
まぁ私の場合、至らぬ点が多くて、活かすというよりも職人の方々に助けてもらってばかりなんですけどね。笑
皆様の手元に届いているアイテムも、実はそれぞれの職人の得意技や特徴が生かされた商品となっています。
一例をご紹介します。Flathorityの人気アイテムであるプエブロレザーを使用したミニウォレットは、コバ磨きの美しさが特徴的なアイテムです。このミニウォレットのコバ磨きは強みが活きているという点では、わかりやすいアイテムかもしれません。
Land Mini wallet (FP-511) ¥14,850(税込)
このレベルのコバ磨きは誰でもできるわけではなく、きちんと技術を高めた職人が製作しています。
一つ一つ染めと磨きを繰り返すため、技術だけでなく時間と根気も必要な作業です。手間のかかる作業だからこそ、時間を惜しまない方に作業をお願いしています。
このように、商品の特徴と職人の強みが合致させながら、レザーアイテムの製作は進められています。
ご自身が気に入って使われているアイテムにはどんな強みが生かされているのか、想像してみるのも面白いですね!
本日は、弊社会長のインタビュー第2弾を元に、個人的な感想や、実情をご紹介しました。
他にも女性活躍に関する話題などもインタビューされているので、詳細はタイムアンドエフォートに掲載中の元の記事をご覧ください。
それではまた~!