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年末年始はお家でゆったり革製品をメンテナンスしませんか?【誰でも出来る超簡単お手入れ方法をご紹介】
いきなりですが、皆様は「ヒュッゲ」という言葉をご存知でしょうか?
ヒュッゲとはデンマークの言葉で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」という意味を指します。日本語でいうと「ほっこり」や「まったり」という意味に近いかもしれません。
デンマークは北欧にあることもあって冬の期間が長く、積雪量も多いという特徴があります。外が寒いことからデンマークでは自然と屋内で過ごす時間が長くなるんだそうです。そのため、デンマーク人は自宅での過ごし方を大切にしており、インテリアや家族との団らん、ゆったりと肩ひじ張らないリラックスしたひと時を楽しむんだとか。
そうした時間やマインドセットこそヒュッゲであり、くつろぎによる暮らしを楽しむ姿勢を指しています。ヒュッゲという価値観がデンマークを幸福な国ランキングの上位にランクインさせる要因になっているとも言われており、今の日本に足りない要素なのかもしれません。
「ヒュッゲ?いきなりなんの話?」と思われた方、たくさん居ますよね。レザーの情報を発信するブログかつ、タイトルと関係ない話ですから困惑されたかもしれません。
本題から逸れた書き出しで私が伝えたいことは「年末年始は革製品を通じてヒュッゲしませんか?」ということにあります。
ゆったりとテレビを見たりコーヒーを飲んだりと、たまにはスマホを置いて何気ない日常、今この瞬間を楽しんでみませんか?
革のお手入れもゆったり時間を楽しむ行為の一つ。誰かに見せるために綺麗するのではなく、自己に意識を向けた癒やし時間として革をお手入れするのはいかがでしょうか?
本日は、革製品のお手入れをご紹介しますが、お伝えしたいメインテーマは「ほっこり」にあります。どうぞ最後までご覧ください。
用意するもの
まずは用意するものからご紹介します。
今回用意するのは以下の3つです。
- ・モイスチャークリーム
・馬毛ブラシ
・綿100%の柔らかい布
以前、コードバンを使用したお財布のメンテナンス方法をご紹介しましたが、今回は牛革を想定してクリームをモイスチャークリームとしました。
革専用モイスチャークリーム (CB-001) ¥2,200(税込)
モイスチャークリームはオイル成分を主としており、ワックス成分の少ないクリームです。革表面を整えるというよりは保湿・浸透力に優れています。スムース革やシボ革に適したクリームで、エナメルやスエード、ヌバックレザーにはご使用いただけませんので、ご注意ください。
今回は乾燥した革製品のお手入れを想定しているのでモイスチャークリームを選択しました。もしお手持ちの革製品がそこまで乾燥していない場合はコンディショニングクリームをお使いください。
お手入れ方法
いよいよお手入れ方法をご紹介していきます。
お好きな飲み物でも用意しながら一緒にお手入れしていきましょう。
今回は牛革の小物をお手入れしていきますが、手順はコードバンもほとんど変わらないので、コードバンの小物をお持ちの方も参考にしてみてください。
- 手順一覧
①馬毛ブラシでホコリを払うようにブラッシング
②指にごく少量のコードバンクリームを取り、お財布全体に薄く塗布する
③再び馬毛ブラシでお財布全体をブラッシングする
④ブラッシングを終えたお財布を布で磨く
※②以降は革にカサつきが見られる場合のみ行ってください。
手順は以上です。
ここからは実際に革小物をお手入れしながら進めてまります。
お手入れ開始
はじめに本日お手入れされるレザーアイテムをご覧ください。
約1年半使用したFF Click Coin (M)になります。仔牛の革を用いて作られた柔らかさと、ガマ口なのにらっきょう玉(口元の取っ手)がないデザインが特徴的なアイテムです。
馬毛ブラシでホコリを払うようにブラッシング
まずはブラッシングから。この作業が最も大切な工程になります。ブラシの自重のみで優しく全体をブラッシングしましょう。
乾燥があまり見られない場合はここでお手入れ終了です。とっても簡単ですね。
指にごく少量のコードバンクリームを取り、お財布全体に薄く塗布する
乾燥が気になる場合はクリームを塗布していきます。注意点としてはクリームをつけ過ぎないこと。あくまでも保湿を目的として薄く塗布していきます。
※モイスチャークリームは浸透力が強いので、目立たない箇所で試し塗りしてから全体へご使用ください。
今回はコインケースも小さいため片面でこのくらい。人差し指の先に触れた分だけで十分です。
冬場はモイスチャークリームが固くなっているので、体温で少し温めてください。徐々に柔らかくなります。
全体に塗り終えた様子がこんな感じ。全体のトーンが1段暗くなりましたね。
このまま乾燥するまでお待ちください。
再び馬毛ブラシでお財布全体をブラッシングする
ある程度乾燥したら再度馬毛ブラシでブラッシングしていきます。これは余分な油分を除きつつ、革の表面を均すための作業です。
ブラッシングを終えたお財布を布で磨く
最後に布で磨き上げて終了です。③のブラッシングで終えても問題ありませんよ!
最後の工程なので、日頃の労いを込めてじっくり拭いてあげてください。
お手入れ終了【見た目の変化はなし】
さて、全てのお手入れが終了しました。
最後に仕上がりをご覧ください。
お手入れ前とほとんど変化がありません。元々傷も少なかったので見た目上の違いは見られませんね。一方、実際に触れてみると違いがございます。
明らかにしっとりとしていて潤いを感じられます。クリームが適度に浸透したとみて良いでしょう。これからも長く使っていけそうです。
休日に革のお手入れをしてみませんか?
本日は革小物のお手入れ方法をご紹介しました。
外出もはばかられる昨今で、年末年始に帰省できない方もいらっしゃるかと思います。自宅で過ごす時間が多いからこそ居心地良く過ごしたり健やかさを重視したデンマークのヒュッゲを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
革小物のお手入れも自分時間を楽しむ行為の一つです。一年間支えてくれた革小物達を労ってあげてください。
本日は以上です。では、また~
本日登場したアイテム
革専用モイスチャークリーム (CB-001) ¥2,200(税込)
革専用ジャーマンブラシ2(馬毛) (CB-005) ¥1,650(税込)
FF Click Coin (M) (FF-214) ¥4,950(税込)