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【新商品】LEZALIからブライドルレザーを用いたアイテム登場【長財布・名刺入れ・キーホルダー】
かねてよりご要望の多かった人気皮革が新登場です!
レザーマニアから根強い人気を誇るブライドルレザーを用いたアイテムがLEZALIから登場しました。
パッと見た存在感が他のレザーとは全く異なりますね。
一口にブライドルレザーとはいっても様々なタンナーからリリースされていますが、今回採用したタンナーはJ&E SEDGWICK & CO.Ltd (セドウィック社)!!
国内で最も人気なブライドルレザーを使った新商品がどんな仕上がりなのか見ていきましょう。
ブライドルレザーのタンナー「セドウィック社」とは?
J&E SEDGWICK & CO.Ltd(セドウィック社)はイギリスで1900年から続く老舗タンナーです。古くから馬具に使用するレザーを作り続けてきました。
いきなり話が逸れますが、車のパワーを示す単位に「馬力」という表現が使われますよね。人力を超えた車のパワーに対して使われる単位=馬力ということが、馬の力強さを表しているのではないでしょうか。
そんな力強い馬を操作する馬具には昔から強度が求められてきました。馬力にも耐えられる堅牢な道具が必要だったのです。となると、馬具の材料となるレザーにも堅牢性が必要なことは想像しやすいかと思います。
以上のような堅牢な素材を求められた馬具用レザー、その要望に応え続けてきたタンナーがセドウィック社です。
硬く堅牢なレザー製作を得意分野とし、現在では馬術用皮革の大手供給社の1つとなっています。
ちなみにSEDGWICKという企業名が日本人には読みづらく、「セドウィック」や「セジウィック」「セジュウィック」なんて呼ぼれています。これらの名前は全て同じタンナーを指します。他のサイトで見かけた際は参考にしてみてくださいね。
ブライドルレザーの特徴
さて、本題のブライドルレザーです。特徴を見ていきましょう!
そもそもブライドルレザーの「ブライドル」とはどのような意味があるのでしょうか。
ブライドルとは、馬の頭部に装着する「頭絡」と呼ばれる馬具を指します。つまり、ブライドルレザーとは馬具用の革という意味なのです。
しかし、ブライドルレザーの質感が大変素晴らしかったため、現在ではお財布やバッグにもブライドルレザーが使われるようになりました。
セドウィック社のブライドルレザーの特徴は、なんといってもこの見た目でしょう!
ブルームと呼ばれるオイルやワックスから成るグリースが全面に見られます。一見カビにも見えますが元々の仕様。カビではありません。革の堅牢性や耐水性を上げるために大量のグリースが塗布されることでこのような状態になります。
関連記事>カビ?ロウ?革に起こる「ブルーム」現象をご存知ですか?
ブルームによる存在感は素晴らしく、一般的な牛革とは一線を画す見た目の高級感があります。パッと見ただけで違いを感じられるのではないでしょうか。
このブルームは使い込むと段々と消えていきます。時期にもよりますがご使用開始から1月もすればだいたいのブルームがなくなって、スムースレザーとしてご使用いただけます。もし、ブルームが苦手な方は布で拭っていただいても構いません。
ちなみにブルームがなくなるとこんな感じ。Flathority にエイジングサンプルがなかったので、加工前のブライドルレザーのブルームを落としています。
透明感があってかなりツルッとした印象です。血筋もそこまで目立たないのでツヤ感が大変美しいと感じました。使い始めのブルームをまとった圧倒的存在感を楽しんだ後は、美しいスムースレザーとして使える。2度おいしい素敵なレザーですね!
ブライドルレザーを用いた新商品を一挙ご紹介
ブライドルレザーのタンナーと革の特徴はわかりましたか?
ここからはLEZALIから登場した新商品を見ていきましょう。
写真をふんだんに掲載しているので、質感の参考となれば幸いです。
ちなみにLEZALIはFlathority とは異なるラインで、ディレクター猪瀬新吾がプロデュースしています。普段は親しみやすい価格のアイテムを揃えていますが、今回はフラグシップ級のアイテムが完成しました。
ハイエンドなアイテムをロープライスで実現しています。其の実はいかがなものか。見定めていきましょう!
LEZALI Bridle Keyholder (SB-504) ¥8,250(税込)
初めに登場するのはキーホルダーです。
ギボシタイプのキーホルダーで腰ベルトに掛けて持ち歩き可能です。
カラーラインナップは3色。ブラック、ネイビー、グリーンの落ち着いたカラーを揃えました。この3色組は後に登場するアイテムにも共通しています。
どのカラーリングであっても男性の持ち物にピッタリの落ち着いたお色味です。
シルバーの金具も相まってクラシカルでシックな印象を持ち合わせていますね。
2重リングが4つとカラビナが1つ付いているので、会社や自宅、車の鍵を管理する際にご活用ください。
LEZALI Bridle Card Case (SB-503) ¥17,600(税込)
続いて名刺入れです。
王道の被せ式の形状でビジネススタイルにピッタリな雰囲気をまとっています。
メインのポケットは30枚程度が気持ちよく収納できるサイズ感。薄マチの別ポケットも3室あるので受け取った名刺を分けて収納することも可能です。質感だけでなく使い勝手も追求しています。
後に登場するお財布と似た雰囲気を持っているのでライン使いもかっこいいですよ!
LEZALI Bridle Long Wallet (SB-501) ¥35,200(税込)
最後に登場するのは長財布です。
こちらも被せタイプになっています。被せの良さはなんといってもアクセスの良さにあります。
ファスナーを開け締めすることなく、必要なお金やカードを素早く手に取ることができて嬉しいですね。
また、小物では最大級の大きさなので、革の質感をこれでもかと楽しむことができます。
表革は大判のブライドルレザーの1枚を贅沢に配しました。クオリティと革の量は惜しみなく、価格はなるべく抑えられるのはファクトリーブランドならではの特権といえます。
新商品に共通する特徴
新商品は以上です。
レザーのクオリティに負けない縫製品質を目指しましたが、納得いただけましたか?
ここからは全ての新商品に共通する特徴をご紹介します。
内装にはコンビなめしのレザーを採用
内装には国産コンビなめし革を採用しました。
コンビなめしとは、クロムなめし後にタンニンなめしを行う手法です。※なめしとは、皮を革へ加工する工程のこと。
通常はどちらか一方の手法のみでなめすのですが、クロムとタンニンでは革に見られる特徴が大きく異なります。
クロムなめしの場合は、柔らかく劣化しにくく仕上がりますが経年変化はあまり期待できません。一方、タンニンなめしはエイジングを楽しめるが水濡れに弱く、革が汚くなってしまうこともしばしば。
以上のようにクロムなめしとタンニンなめしは一長一短があります。これらを解消するために生まれた手法がコンビなめしです。
コンビなめしはタンニン特有のハリやコシが生まれたりエイジングも多少楽しめつつも、多少水に強くなったり軽く仕上がったりとメリットの多いなめし手法といえます。
コンビなめしレザーは「どっちつかずで面白みに欠ける」との声もありますが、筆者の個人的感想では最も好きななめし手法になります!
そんなコンビなめしレザーを内装に配したのがLEZALIのブライドルレザーシリーズです。エイジングを楽しみつつも汚い経年劣化はしづらい便利なレザーは内装向きのレザーと言えるかもしれません!
切り目のコバ磨きの徹底ぶり
これまでの写真からも感じられたかもしれませんが、本シリーズでは切り目のコバ磨きを徹底しています。
一体感がでるまて丁寧に磨き上げました。角部のツルッとした質感は時間を掛けたからこそ出せる質感です。
ちなみに細かいのですが、名刺入れと長財布の内装カードポケットにまで外周と同様の磨きを施しています。細かい箇所まで妥協はございません。
他にも革を縁取るネン引きやピッチの細かいステッチワークによって日本の技術力を凝縮したアイテムとなっています。
初期ロットはそこまで数を作っていないので、気になるアイテムはお早めにご確認ください!
本日ご紹介したアイテム
LEZALI Bridle Keyholder (SB-504) ¥8,250(税込)
LEZALI Bridle Card Case (SB-503) ¥17,600(税込)
LEZALI Bridle Long Wallet (SB-501) ¥35,200(税込)