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レザーバッグを長持ちさせる方法【本革】
10月に入って平均気温もかなり下がってきました。
本格的な冬はまだこれからかとは思いますが、夏らしさはもう感じられませんね。
シーズンが変われば格好も変わる。
皆様の衣替えはお済みでしょうか。半袖から長袖へ。朝晩には一枚羽織りが欲しくなってきました。
秋冬の装いになると、夏とは随分と雰囲気も変わってくるので、バッグの衣替えをする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夏に活躍したバッグを一旦収納しておやすみさせる際、皆様はどのように収納していますか?
クローゼットに寝かせておいたり、棚にしまったりと様々なやり方があるかと思います。
そのバッグを収納するという行為、実はバッグを劣化させているかもしれません。
実はバッグは収納時に劣化しやすく、適度に使用することが長持ちの秘訣になります。もし長期収納する場合はそれなりの対策が必要です。
愛着のあるバッグを下手に劣化させないためにも正しい手法で休ませたいですよね。間違った収納方法で型崩れやカビが生えたら目も当てられません。
そこで、本日は「レザーバッグを長持ちさせる方法」と題して、正しいデイリーケアと長期収納方法についてご紹介します。
最後までご覧いただければ、バッグに限らず本革で作られたアイテムの基本的なケアや収納方法をご理解いただけます。
衣替えの季節に「レザーアイテムの衣替え」について一緒に学んでいきましょう。
レザーバッグの天敵をおさらい
お手入れや収納の方法をご紹介する前にレザーバッグにとって不利な状況を把握していきます。
これからご紹介する収納方法が何故おすすめなのか理解しやすくするためにも、まずはバッグを劣化させる状況を知っておきたいですよね。
劣化の原因を知ることで対策の有効性を納得いただければ幸いです。
■レザーバッグの天敵
・型崩れ
・カビの発生
・汚れの沈着(水濡れ含む)
大きく以上の3つがレザーバッグの天敵になります。
この3つ全てが厄介ではありますが、特に厄介なのが実は型崩れです。
汚れやカビは軽度の症状であればクリームメンテナンスでなんとかなることも多々あります。
一方で、型崩れは一度癖がついてしまうとなかなか元に戻すことはできません。しかも型崩れは起こりやすい症状ですから、普段から気をつけていないと簡単に型崩れしてしまいます。
以上がレザーバッグの天敵です。内容は把握できましたか?
天敵3つは「型崩れ」「カビの発生」「汚れの沈着」でしたね。
裏を返せば、日々のお手入れと収納方法では、この天敵3つを起こさないように対策すれば良いのです。
つまり、「型崩れをさせない」「カビが発生しにくい環境にする」「汚れを放置しない」、以上をご注意いただければ愛着のあるバッグを長持ちさせることができます。
では、対策について日々のお手入れと長期収納に分けて具体策をご紹介しましょう。
レザーバッグを長持ちさせる方法【日々のお手入れ編】
日々のお手入れ編として、3つの手法をご紹介します。
その3つがこちら。
日々のお手入れおすすめ
・帰宅後にブラッシングする
・重たい荷物は都度中から出す
・収納時はバッグを浮かせる
それぞれ深掘りします。
・帰宅後にブラッシングする
帰宅して最初に行うのは、その日の汚れ落としです。こちらは「汚れの沈着」を防ぐために行います。
やり方はとっても簡単で、馬毛ブラシでバッグの外側全体をサッと払うだけです。玄関で10秒程度ブラッシングするだけで十分効果があります。
革専用ジャーマンブラシ2(馬毛) (CB-005) ¥1,650(税込)
もし雨にあたってしまった場合は水気を取る必要があります。その際はブラッシングだけでなく、適宜陰干しやオイルメンテナンスを行ってください。
過去記事:【梅雨到来】雨によってレザーに水染みができた際の対処法
人も毎日お風呂に入るように、相棒となるバッグも毎日ブラッシングしてホコリやチリを落としてきれいにしてあげたいですね!
・重たい荷物は都度中から出す
同じバッグを毎日使っている方には盲点なのではないでしょうか。
書類やPCなどの重い荷物を常に入れていれも型崩れの原因になります。
ハンドル付け根が必要以上に引っ張られたり底の中央部がたわんだりと変形してしまうのです。
もちろん、日中に重い荷物を運ぶこともありますから、通常使用でも少しずつ変形はします。ただ、保管中も重い荷物を入れておくと24時間力が加わることになりますから、保管中だけでも荷物を出すと長持ちに繋がります。
・収納時はバッグを浮かせる
皆様のバッグの置き場はどこになりますか?
ここでは型崩れ防止と通気性の観点から吊るし保管をご紹介します。
吊るし保管とは、バッグハンガーやS字フックを用いて収納する方法です。ハンドルなどバッグの重心が取れる部分で吊るすことで型崩れを防止します。
吊るす場合は先ほどの「重たい荷物は取り出す」が大変重要です。重い荷物を入れたまま吊るすと返って型崩れの原因になります。
吊るし保管の際は紙やあんこなどの形を整える物を入れるか、カラの場合でも形をなるべく整えるようにしましょう。
吊るし保管は風の通りも良くなるためカビ予防にもなります。
地面に寝かせておくよりも、机の横やクローゼットに吊るすだけで美観を長く保つことができるので参考にしてみてください。
・ワンポイント 防水スプレーも効果的
防水スプレーもレザーバッグ長持ちには効果的です。
革用プロテクティブスプレー(防水) (CB-004) ¥1,320(税込)
防水スプレーは水シミ予防だけでなく、ホコリの付着も軽減してくれます。
また、仮に汚れてしまったときも汚れを拭き取りやすくする効果もあるんだとか。
もしもの時を想定して1つは持っておきたいですね。
レザーバッグを長持ちさせる方法【長期収納編】
ここまでは日々使うバッグに対するお手入れ方法をご紹介しました。
ここからは、一旦使用するのを止め長期収納する際にやっていただきたい収納テクニックを3つご紹介します。
■長期収納のおすすめ手法
・あんこなどの詰め物を入れておく
・不織布に入れる
・収納スペースは8割だけ使用する
こちらも個別で解説します。
・あんこなどの詰め物を入れておく
1つめは「詰め物をする」です。
日々のお手入れでもご紹介しましたが、型崩れ防止で最も効果的な手法が詰め物になります。
毎日使うバッグであれば詰め物はさすがに面倒かもしれません。しかし、長期ではなるべく詰め物をすることをおすすめします。長期で置いておくと、置いた時の形が跡として残りやすいですから、日々のお手入れ以上に慎重になる必要があります。
長期保管であれば次に使用するのは暫く後になりますから、なるべく詰め物をするようにしましょう。
詰め物は新聞や広告で構いません。ただし、新聞は色移りすることもありますからご注意ください。
詰め物はバッグの形がしっかりと出て、バッグがパンと張るくらいがベストです。長期保管の際はぜひ試してみてください。
・不織布に入れる
保管中にホコリが付かないように不織布に入れるのもGOODです。
不織布は購入時に付いてくることが多いので捨てないようにしましょう。もし、捨ててしまった場合は新聞紙などで代用できます。
ホコリは革の油分を吸い取って革割れの原因になるとも言われていますので、衣類カバーと同じ感覚でバッグも不織布を被せて労ってあげてくださいね。
・収納スペースは8割だけ使用する
最後にご紹介するのは「収納スペースは8割まで使う」です。
たまにクローゼットの中がパンパンで隙間なく埋まっている方がいらっしゃいますが、革にとっては居心地の悪い空間になってしまいます。
パンパンに収納した際の収納力を10割とすると8割収納までに抑えるのが目安です。
8割収納にすることで風の通り道が生まれ、カビの抑制になります。ちなみに、クローゼットは常に締めたままにするのでなく、定期的に開けて換気するようにしましょう。
私個人の場合ですとクローゼットは常に開けっ放しで、来客があるときだけ閉めるようにしています。不格好ですが洋服やバッグにとってそれが最も良い状態なのです。
余談ですが、電子レンジや洗濯機も同様で、水を使う場所は空気の流れを作っておくとカビの抑制になりますよ。
まとめ
本日はレザーバッグを長持ちさせる手法を「日々のお手入れ」と「長期収納」の観点からご紹介しました。
レザーバッグを劣化させる主な要因は、「型崩れ」「カビの発生」「汚れの沈着」でしたね。
この3つを避ける手法を合計6つほどご紹介しましたが、対策方法は他にもたくさんあるかと思います。
劣化の原因さえ分かれば皆様独自の対策も思いつくでしょうから、自分だけの対策を見つけてみてください。
レザーアイテムは愛着も湧きやすいアイテムですから長く大切に使っていきましょう!
本日は以上です。
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