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【経年変化】オリジナルコードバンの2年後レビュー

かなり古い記事になるのですが、以前にFlathorityオリジナルコードバンを使用した名刺入れを半年間使用したレビューを掲載しました。

2021年の2月にUPした記事なのでもう2年弱経とうとしています。皆様、当時の記事はご覧いただけましたか?


【エイジングレポート】オリジナル水染めオイルコードバンを半年間使用した経年変化をご紹介

 

本日は上記の記事の続きとして2年使用した名刺入れがどのような変化を起こしたのか見ていこうと思います。

 

なので、本日のメインアイテムはこの名刺入れです。

 


waterOil Cordovan Card Case (FM-704) ¥17,600(税込)

 

Flathorityのオリジナルコードバンは他では手に入れられない希少な皮革ですから、経年変化のレビューはまだまだ多くありません。なかなか手に入りにくい情報かと思いますので、本ブログで一緒にチェックしていきましょう!

 


Flathorityオリジナルコードバンとは?

2年使用した名刺入れを確認する前にオリジナルコードバンのおさらいをしていきます。

皮革の特徴をまずはおさえておきましょう!

 

そもそもとして、オリジナルコードバンには正式名称があります。それが「水染めオイルコードバン」です。

名前の通り、色の付け方として水染めを採用。

皮革が本来持っている表情を潰すことなくきれいに染色することが可能です。特にFlathorityでは発色の明るい色見を選んでいますので、ブルーやグリーンのコードバンは特に好評いただいています。

また、オイルを浸透させているため経年変化も十分にお楽しみいただけます。

経年変化の実際の雰囲気については後述するエイジングレビューをご参照ください。

 

さて、改めてFlathorityオリジナルの水染めオイルコードバンについて、特に特徴として見受けられるポイントをまとめていきます。

大きく3つありましたので確認していきましょう。

 

水染めオイルコードバンの特徴まとめ

・動物由来のピンホール(毛穴)がそのまま残っている
・使いはじめはマットな表情
・使いはじめは硬さとハリがある

 

以上が特徴になります。

先ほどもご紹介しましたが、オリジナルコードバンは水染めで仕上げているため馬本来の毛穴であるピンホールが見て取れます。

皮革の表面を厚化粧のように塗り重ねる染め方ではなく、浸透させる水染めならではの表情感です。

また、Flathorityでも取り扱っているアメリカはホーウィン社製のシェルコードバンと比べると使い始めはマットな印象があります。

以前の記事にある半年レビューでさえツヤの増す様子がご覧いただけたように、このマット感があるからこそエイジング後の振れ幅を生み出すのです。

 

素材は同じ「コードバン」であってもメーカーが違えば全く特徴は変わってきます。ワインが産地や製法で味が変わるように、コードバンもそれぞれの個性を持っているんですね。

手前2つ:シェルコードバン 奥2つ:オリジナルコードバン

 

Flathorityのオリジナルコードバンについて特徴を感じていただけましたか?

いよいよ2年使用したオリジナルコードバンの様子を見ていきましょう!

 


2年使用した名刺入れの様子

まずは名刺入れを使用し始めた時期と、使っていた環境をご紹介します。

 

名刺入れは2020年の夏頃から使用し始めました。なので、2年強使ってきたことになります。

Flathorityはファクトリーブランドであることから分かる通り、私は工場の作業員です。名刺入れはメジャーやカッターなどの工具が入ったシザーケースに入れて毎日持ち歩いています。

一般的なオフィスで働かれている方と比べると名刺入れは乱雑な扱いになっているでしょう。

以上が使用開始時期と環境です。このような使い方で名刺入れはどのように変化したのでしょうか。

 

こちらが2年間毎日持ち歩いた名刺入れです。

半年レビューと比べても更にツヤ感が増しています。そして、傷も増していますね。汗

毎日頑張ってくれた証拠とも言えるでしょうから個人的には大変満足。この2年間の歩みを感じさせます。

 

新品と並べるとこんな感じ。

左:新品 右:2年使用

全くの別物ですね!

 

元々がマットだからこそ変化の量に驚かされます。

新品が若い青年だとすると、2年使った名刺入れは経験を積んで円熟した「いぶし銀俳優」かのような奥深い雰囲気を持っていると思いませんか?

また、新品のオリジナルコードバンは張りが強くふっくらとしていますが、2年も使用するとここまでぺったんこになるんですね。

半年レビューでも誤解を恐れず申し上げましたが、使用したオリジナルコードバンは「シェルコードバンに近い雰囲気」を感じさせます。むしろ、使い始めはマットな質感も楽しめるオリジナルコードバンの方が2度おいしいアイテムと言えるかもしれません。

 

内装はこんな感じ。

左:新品 右:2年使用

真ん中の折れる部分は色味が強まったように見えます。内装はそこまで日に当たらないので、表面と比べると変化量は控えめですね。

控えめとはいってもツヤ感やアタリも付いてきて着実に変化しています。

内外装ともにエイジングが進んでいて、革の醍醐味を感じられました!

 


最後に

本日はオリジナルコードバンの2年後レビューをしてみました。

半年使った頃に行ったレビューよりも更にツヤ感が増した様子をご覧になれたかと思います。

名刺入れはビジネスマンにとって分身も同然のアイテム。毎日持ち歩くからこそ変化を楽しみやすいアイテムの1つです。毎日使う中で擦れたり触れる機会が多く、変化量が大きいからこそレザーを使った名刺入れは大変おすすめです。

小ぶりなサイズ感からプレゼントにもピッタリ。クリスマスシーズンも入ってきているのでオリジナルコードバン×名刺入れを自分自身や大切な方への贈り物にご検討いただければ幸いです。

 

本日は以上です。では、また~!

 


本日ご紹介したアイテム


waterOil Cordovan Card Case (FM-704) ¥18,700(税込)

 

同じ形のシェルコードバンVer.もございます。

Shell Cordovan Card Case (FS-704) ¥24,200(税込)

 


オリジナルコードバンを使った他のアイテム


waterOil Cordovan Short Wallet (FM-702) ¥35,200(税込)

 


waterOil Cordovan Pencil case (FM-712) ¥18,700(税込)

 

2022.11.25 | 革
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