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【最強エイジング皮革】プエブロレザーのロングウォレット入荷しました
個人的に最も好きなレザーを用いたロングウォレットがようやく入荷です!
Land Long Round Zip (FP-515) ¥31,900(税込)
昨年まで表胴に交通系ICカードのポケットが付いていたロングウォレット。
仕様変更でポケットを廃してから大人気で、しばらく欠品となっていました。
「外ポケットがないシンプルな財布であれば欲しい」というお客様の声やスマホの進化による環境の変化もあって、ポケットを無くして約1年。
ありがたいことに好評をいただきまして色欠けや欠品が相次ぎました。
欠品が続いた理由はもう一つ。昨今の流れとして、プエブロレザーの人気高騰があります。
正直申し上げると、プエブロレザーの確保が難しくなってきました。
他ブランド様もプエブロレザーの魅力に気付いてきたようで、取り合いのような状況になりつつあります。
以上のことから欠品となっていたプエブロレザーのロングウォレットですが、ようやくまとまった数が入荷してきました。
しばらくは皆様へ届けられる・・・はずです。笑
本日は入荷してきたお財布を見ていきながら、プエブロレザーやFlathorityのお財布について魅力をご紹介します。
では、いきましょう!
プエブロレザーとは
まずはメインマテリアルであるプエブロレザーをご紹介します。
プエブロレザーは、イタリアにあるバダラッシカルロ社というタンナー(革を鞣す工場)が手掛ける牛革のこと。
プエブロレザーは植物性タンニンを用いた古典的な製法である「バケッタ製法」を用いて作られます。
バケッタ製法とは、ミモザなどに含まれるタンニン(渋)で皮のタンパク質に作用して革へ変化させた後、牛脚油などをじっくりと染み込ませる鞣し手法です。
こうして作られる皮革は油抜けしづらく、経年変化しやすい特徴を持ちます。
また、プエブロレザーはヌバックレザーでもあるのです。
ヌバックレザーとは革の銀面(表面)をヤスリがけして起毛させた素材を指します。
ヌバックレザーはヤスリの粗さや掛け具合によって表情を大きく変えるのですが、プエブロレザーは和紙のようなザラッとした質感が特徴的です。
このバケッタ製法×ヌバックレザーがプエブロレザーの最大のミソ。
起毛させた銀面は使用による摩擦で徐々にツヤを帯びていきます。
加えて、バケッタ製法によるエイジングの早さも相まって、プエブロレザーは短期間で劇的な変化を見せるのです。
一方で、使いはじめの和紙のような質感を好まれる方にとって、経年変化しやすいことがデメリットに写るかもしれません。
もともと発色の良い素材ですが、エイジングすると色味も濃くなっていきますので、変化=劣化と考える方は避けると良いでしょう。
一方、革のエイジングを好まれる方には大変オススメの素材です。(筆者もこの一人。)
プエブロレザーのエイジングは圧倒的で「使いはじめのザラッと感」と「数年使用した後のツヤツヤ感」の2つを味わえる皮革といえます。
プエブロレザーの特徴は分かりましたか?
プエブロレザーについては別記事でも紹介しているので、気になる方はこちらをご覧ください。
入荷したプエブロレザーロングウォレット
プエブロレザーについて情報を確認したところでFlathorityのお財布について見ていきましょう。
外装編
外見はシンプルなラウンドジップタイプ。
シンプルとはいえ胴の端は切目磨き仕様を採用しています。
切目磨きとは、革を裁断した切りっぱなしの断面を染料で磨いて仕上げる製法です。
磨きは時間と労力を要するため、通常Flathorityの価格帯ではなかなか採用されない製法になります。
そんな中Flathorityはファクトリーブランドの強みを生かして低価格ながら磨きで差別化しました。
また、引手の独特な形状やFlathority刻印付きカシメなどシンプル形状の中に最大の工夫を凝らしています。
ファスナーにはYKK製最高級ファスナーのエクセラを使い、妥協がありません。
エクセラはエレメント(ファスナーの開閉するギザギザ部分)1つ1つまで光沢のあるメッキと研磨が施された最高級品です。
ファスナーだけでもジュエリーのような光沢を帯びることからトップメゾンまで愛された日本を代表する素材といえます。
ちなみに、あまり知られていませんが、エクセラにはデメリットも存在します。
エクセラは開閉のスムーズさだけにフォーカスすると優秀とはいえません。
実はジャージなどに使用されるプラスチックのYKKファスナーの方がスムーズに開閉します。
エクセラはどちらかというと開閉にも重厚感があると言いますか、少し抵抗のある開閉感です。もちろん、開閉が全くしづらいわけではありません。
そもそも、エクセラの最大の魅力は美しい光沢による高級感です。むしろ、この開閉感も安っぽくなく好意的に感じられます。
エクセラの質感は目で見て、実際に触れて分かる部分ですので、ポップアップなどで確認いただければ幸いです。
ポップアップのスケジュールは定期的にブログで紹介しますので、引き続きご愛読お願い申し上げます。
内装編
続いて内装も見ていきましょう。
内装は中央に小銭入れを配したシンメトリー構造です。
カードポケットが全10箇所、マルチポケットが胴面に接する場所に2箇所ございます。
この大容量と、革の使用量の多さは魅力ですよね。
中央のポケット片側にはFlathorityの刻印。
表に刻印を押さない所にFlathorityの商品で語りたいという想いが込もっています。
もちろん、小銭入れのファスナーもYKK製エクセラ。
また、写真からもお分かりいただけますが、内装にもプエブロレザーを多く使用しています。
外装のプエブロレザーは摩擦によって早くエイジングしますから、内装と外装の経年変化の違いをお楽しみください。
おわり
本日は全色在庫ありとなりましたプエブロレザーを用いたロングウォレットをご紹介しました。
プエブロレザーとロングウォレットの魅力は伝わりましたか?
Land Long Round Zip (FP-515) ¥31,900(税込)
プエブロレザーはエイジングしやすいからこそ、大きな一枚革で作られたロングウォレットとは相性抜群です。
また、カジュアルな印象を持っているプエブロレザーに対して、高級なエクセラを配したことでコントラストも効いたアイテムに仕上がりました。
冒頭でもお伝えしましたが、プエブロレザーの人気が高まっていることから次回生産は当分先になりますから、気になる方は今のうちにチェックお願いします。
本日は以上です。
では、また!
本日ご紹介したアイテム
Land Long Round Zip (FP-515) ¥31,900(税込)