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【自宅で簡単補修】持っておきたいケアグッズ3選
レザーグッズの専門ブランドとして、これまでも本ブログにおきまして革のケア方法をご紹介してきました。今回は更に掘り下げて、クリームメンテナンス以外のケア方法をご紹介します。
レザーグッズ全般に応用できるケア方法となっており、どれも簡単なやり方です。ケアグッズさえ揃えられれば、自宅でも行うことができる内容となっています。
通常のクリームメンテナンスの方法については下記の関連記事にまとまっています。気になる方はそちらもぜひ!
関連記事:年末年始はお家でゆったり革製品をメンテナンスしませんか?【誰でも出来る超簡単お手入れ方法をご紹介】
ケア方法を学んで愛用中のお品物を長く使えるようにメンテナンスしていきましょう!
自宅で簡単に行えるケア3選
1.ファスナーが固くなったら【ファスナーメイト】
バッグやお財布の印象だけでなく使い勝手も左右するのがファスナーです。使用する度に開閉することから、実は劣化が早いパーツでもあります。
ファスナーは開閉による摩擦や経年劣化による腐食が進むと、開閉しづらくなり引っかかったような操作感になってしまいます。
そんなタイミングで活躍するのがファスナーメイトです。
ファスナーメイトは世界シェアNo.1のファスナーメーカーであるYKKがリリースしているファスナー専用スプレーです。
滑りの重くなったファスナーに直接スプレーするだけでスムーズな滑りを回復させることができます。
長年こちらのスプレーを使ってきた体感としては、多くのケースで滑りの改善を実感できます。しかし、あまりにも劣化が過ぎる場合はその限りではありません。
ファスナーのメッキが剥げてきて、サビも発生している状態だと改善は限定的です。劣化が激しい場合はファスナーの交換がオススメです。
とはいえ、ファスナーの劣化が少ないのに引っかかりを感じる場合にはファスナーメイトを試す価値は大いにあります。
ファスナーメイトはレザーグッズだけでなく衣類のファスナーにも有効です。ファスナーの滑りでお困りの方は一度試してみてください。
2.金具が曇ってきたら【ピカール】
続いて紹介するのはピカールです。
こちらは金属業界では非常に有名な磨き剤なので既に知っている方もいるかもしれません。
アルミ、ステンレス、真鍮や銅など幅広い金属に対応した磨き剤です。
金属の曇りや傷を目立たなくするのであれば、まずはピカールをお試しください。
作業は非常に簡単です。
- フタをとる前に缶ごとよく振ります。
- 柔らかい布に適量を付け、汚れがとれるまで磨いてください。
- 充分磨けたら別の柔らかい乾いた布でよく拭きとります。
手順は以上です。
※ピカールはあくまでも研磨剤です。表面を剥がしてしまうため、表面加工を施した金属やメッキ加工品には使えません。お手持ちのアイテムへご使用の際は、メーカーへ対象物の加工方法をお問い合わせください。
ピカールの艶出し効果は非常高いのでオススメの磨き剤ではあるのですが、昨今のバッグ環境では使用できるシーンが少ないという現状があります。
というのも、バッグに使う金具はメッキ仕上げや樹脂加工品が多いのです。
例えば、真鍮の金具も青錆の発生を避けるために透明な塗装をしている場合があります。
流通している金具の多くが磨き剤に対応していないので、実際の場面では活躍しづらいのです。
個人的にはリスク承知の上で曇ったメッキ仕上げの金具に使用することがあります。非常に慎重に慎重を重ねながら薄く短時間で磨くこともしばしば。
あまりオススメできるやり方ではありませんので個人の責任にはなりますが、金属の曇りに悩んでいる方は試してみるのもアリかもしれません。
3.コバや床面が毛羽立ってきたら【トコノール】
最後に紹介するのはトコノールです。
トコノールは皮革用の仕上材で、ボンドや糊に近い質感があります。
レザーのコバや床面が毛羽立ってきたらトコノールをお使いください。
レザーは繊維が重なり合ってできているため、経年劣化によって毛羽立ってくることがあります。特に革の断面であるコバや、繊維の粗い床面(裏側)は毛羽立ちが起こりやすい部分です。
長年の使用によって上記のパーツが毛羽立ってきた時に試していただきたいのがトコノールになります。
毛羽立った部分にトコノールを薄く塗って、スポンジや布で強く擦るように磨いていきます。
ビフォー
アフター
違いがお分かりいただけましたか?
たったの1~2分作業するだけでも毛羽立ちを抑えることができるので、こちらの症状で気になっている方はトコノールがオススメです。
まとめ
今回はクリームメンテナンスから更に一步深堀ったメンテナンスを紹介しました。
どれもケアグッズを揃えるだけで簡単に行うことが出来ますので、ご自身のお悩みに合わせて挑戦してみてください!
他にも深堀ったメンテナンスはありますが、多くの工程が専門的な作業である場合がほとんどです。
今回紹介した症状と対策以外の問題、特にご自宅で出来るケアの範疇を超えた内容でお悩みであれば、ぜひ一度ご相談ください。
愛用のレザーグッズをケアしていきながら長く使っていきましょう!
本日は以上です。
では、また!