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レザーのプロがやらないお手入れ7選

皆さまはレザーをお手入れするとき、どのような手順で作業していますか?

レザーのお手入れは手間がかかる一方で、愛着を増すキッカケでもあります。きちんと手入れをすることでレザーアイテムの寿命を伸ばすことも出来るので、愛を持ってお手入れをしたいところですね。

しかし、巷で行われているお手入れの中には「私だったらやらないな」と思える作業もしばしば。

間違ったお手入れをしてしまうと、レザーの魅力を失ってしまうどころか劣化の原因になってしまいます。

そこで、今回はレザーのプロが絶対にやらない7つのケア方法をご紹介します。大切なレザー製品を長く美しく保つために、ぜひ参考にしてみてください。

 


レザーのプロがやらないお手入れ7

早速ですが、やらないお手入れ7選を一気に見ていきましょう。

  • ■レザーのプロがやらないお手入れ7選
    1.形を整えずに収納
    2.使わずに長期保管
    3.ドライヤーで乾かす
    4.濡れた状態で強く擦る
    5.毎日オイルメンテナンス
    6.クリームを過剰に塗る
    7.ブラッシングを全くしない

 

それぞれ深堀っていきます。


1.形を整えずに収納する

レザーアイテムは形を整えずに収納することで、深刻なダメージを受けます。特にバッグは放置すると型崩れが起こりやすく、元の状態に戻すのが難しいです。

皆さま、柔らかいレザーのリュックやトートバッグを無造作に床へ置いていませんか?

レザーは一度変形すると元に戻りにくいという性質をもっています。中に入れた物や外からの圧力で変形したまま保管すると、その形が定着してしまうのです。

なので、無造作に放っておくのはあまりオススメいたしません。

 

型崩れをさせない方法

バッグを使い終わった後は、中に詰め物をして形を整えてから保管しましょう。

詰め物はさすがに面倒という場合は、形を整えてから置くようにしてください。また、保管する場所は湿気の少ない、風通しの良い場所が理想です。吊るして保管するのは通気性や形を整える観点からするとオススメです。

一方、重力で形が崩れる原因にもなるため、吊るし保管の場合は軽めのバッグに限定し、荷物を全て取り出すよう心がけましょう。

また、弊社のDual Harness Tote L (FD-104)は初めから折りたたみができる設計となっているため、保管時にキレイに形を整えることができます。

このような型崩れを防止できる設計のアイテムを選ぶのもオススメです。

 


2. 使わずに長期保管する

「お気に入りだから使わずに大切に保管したい」という気持ちはわかりますが、実はレザーは長期間使わないことで劣化する素材です。

レザーは湿気の影響を受けやすい素材であるため、使わずに放置していると乾燥や湿気によってダメージを受けます。特に湿気がこもるとカビの発生になりますし、逆に乾燥した環境だと硬化してしまうことがあります。長時間の保管は、逆に革を劣化させてしまう原因となるのです。

 

では、どうすれば良い?

レザー製品は定期的に使うことが一番のメンテナンスです。仮に使用していない間も、風通しの良い場所で保管し、たまに取り出して空気に触れさせると劣化を防ぐことができます。湿気の多い時期であれば、乾燥剤を一緒に保管するのも効果的です。

 


3. ドライヤーで乾かす

レザー製品が濡れたときに、ドライヤーで乾かすのは絶対にやめましょう。革は急激な温度変化に非常に弱いため、適切な乾燥方法が必要です。

ドライヤーの熱風を直接当てると、革が急速に収縮し、ひび割れや硬化の原因になります。また、革内部のオイルが急激に蒸発し、表面が乾燥してしまいます。その結果、レザーの風合いが失われてしまうのです。

 

レザーが濡れてしまったときの対処法

濡れた場合は、まず乾いた柔らかい布で水分を優しく拭き取り、その後は風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが最適です。急ぐ気持ちはわかりますが、時間をかけて自然に乾かすことで、革のダメージを防ぐことができます。

乾燥し切ったらオイルメンテナンスをしましょう。

関連アイテム:革専用コンディショニングクリーム (CB-002) ¥1,760(税込)

 


4. 濡れた状態で強く擦る

お手入れから少し逸れますが、重要なお話のためトピックスに入れてみました。

レザーが濡れると繊維が膨張して柔らかくなるため、擦ることで傷つきやすくなります。また、湿潤摩擦(濡れた状態で擦ること)によって革の表面から染料が剥がれ、色移りが起こることも。これにより、見た目の美しさが大きく損なわれてしまうのです。

夏場に汗を吸ったレザーバッグと洋服が擦れ合うことで色移りが起こるといった話はよく耳にします。「濡れる×擦れる」の組み合わせは最悪であると覚えておきましょう。

 

雨に降られたら?

レザーが濡れたときは、まず優しく水分を拭き取り、強く擦らないことが重要です。乾燥させてから軽くブラッシングして、表面を整える程度に留めておきましょう。
事前に防水スプレーを塗布しておくのも効果的ですよ!

 


5. 毎日オイルメンテナンスをする

オイルメンテナンスはレザーケアの基本ですが、毎日行う必要はありません。むしろ頻繁にやりすぎると逆効果です。

過剰なオイルメンテナンスは、革が油分を吸収しすぎて表面に曇りが出たり、カビの原因になることがあります。また、革が柔らかくなりすぎて型崩れの原因にもなるのです。

 

オイルメンテナンスの頻度は?

濡れてしまったなどの緊急時でなければ、オイルメンテナンスは月に1回程度行うのが理想です。乾燥が目立つ場合に少量のオイルを使い、余分な油分はしっかり拭き取ることが大切です。

 


6. クリームを過剰に塗る

クリームをたっぷり塗り込むことで、革が保湿されて良いと思いがちですが、過剰なクリームメンテナンスは逆効果です。

過剰なオイルやクリームがレザーに浸透すると、こちらも形崩れを引き起こすことがあります。さらに、油分が多いとカビの発生を促進してしまいます。適量を超えたクリームメンテナンスは、かえって革の劣化を早める原因になるのです。

 

オイルやクリームは基本少なめ!

オイルやクリームは適量を守って使用しましょう。革の状態を見て、乾燥が気になったときに少量を使うことで、必要な保湿を保ちながら革の美しさを守ることができます。

大量のオイル、クリームが必要になるのは、レザーアイテムが完全に水没してしまったときや何年も放置した後くらいでしょう。

 


7. ブラッシングを全くしない

ブラッシングを怠るとレザー表面にホコリが溜まり、これが劣化の原因となります。

ホコリは毛細管現象により、革内部の油分や水分を吸い取り乾燥を引き起こします。強い乾燥となれば、ひび割れて修理も出来なくなってしまうのです。ブラッシングはレザーにとって必須なお手入れであると覚えておきましょう!

関連アイテム:革専用ジャーマンブラシ2(馬毛) (CB-005) ¥1,650(税込)

 

ブラッシングの頻度は?

レザー専用の馬毛ブラシを使って、週に1回程度ブラッシングを行いましょう。これによりホコリを取り除き、ひび割れを抑制できます。

塵やホコリに接触しやすい革靴であれば、帰宅後に毎回ブラッシングしてください。そのとき、ブラッシングに掛ける時間は片足ごとに10秒程度で構いません。ホコリを払う意識が重要です。

ブラッシングは革の表面を整え、自然な艶を取り戻す効果もあるため、日常的に習慣づけると良いでしょう。

 


正しいお手入れをしてレザーを長持ちさせよう

今回紹介した「レザーのプロがやらないお手入れ7選」は参考になったでしょうか。

大切なレザーアイテムを長く美しく保つためにも、誤ったお手入れを避けてくださいね。

本日ご紹介した間違ったケアを避けるだけでなく、正しい方法でメンテナンスを行うことで、レザーの寿命を大幅に延ばすことができます。

レザーは「育てる」素材とも言われ、手入れをしながら使い込むほど、その魅力が増していきます。日々のケアを大切にし、レザーアイテムが持つ本来の美しさを長く楽しんでください。

本日は以上です。

では、また!

 


本日登場したアイテム


Dual Harness Tote L (FD-104) ¥57,200(税込)

2024.10.04 | 革
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